第77期 順位戦C級1組 最終戦
3月5日
近藤誠也vs増田泰宏
船江恒平vs金井恒太
**速報**勝ちました師匠。22時24分。
順位戦C1で、杉本師匠、藤井聡太とともに、昇級争い中の2人(近藤と船江)の対局です。杉本師匠と、近藤五段のみ、自分が勝つだけ(自力昇級)で、昇級決定します。
船江六段は、自分が勝っても、上位2人(近藤と杉本師匠)のうち、1人が負ける必要がある。藤井聡太七段は、自分が勝っても、近藤か船江か杉本師匠のうち、2人が負けないと昇級できない。
近藤vs増田は、特に見たい対局です。熱い戦いになりそうな予感がするから。その理由は、増田六段が「近藤五段にはどうしても勝ちたい」って強く思うであろう理由を見つけたから。。
近藤vs増田の対局の模様
近藤五段は、勝てば自動的に昇級が決定します。杉本師匠と同じく、自力昇級あり。
対戦成績と、熱戦の予感の理由
対戦成績は、増田 2勝、近藤 1勝ですが、熱い戦いになるんじゃないか、と思った理由は。。。
前々回の順位戦で、近藤五段はC級1組に昇級しましたが、最後のアシストをしたのが増田六段だった、というのがわかったから。
しかも、その時、もし増田六段が近藤五段に勝っていたら、増田六段がC級1組に昇級していたって。(千日手指し直しで負けたそうですから、いかにいい勝負だったか、そして、いかに悔しかったか増田六段。)
前回の(C2→C1へ)昇級も、自分が負けて、近藤五段の昇級を手伝った、なのに、今回も、同じように自分が負けて、近藤五段の昇級を手伝うことになるなんて、まっぴらごめん、絶対に避けたい、と思ってるはず。
だからこそ、この戦いは熱い熱い戦いになるのではないでしょうか?
年齢差
年齢も1才差。(増田六段が1才若い)
近藤と増田の今年度の成績
近藤 0.698
増田 0.630
近藤vs増田の対局の様子
対局前、2人で将棋盤を挟んで座っていた2人。増田六段の闘志というか、静かにすごく集中している姿が印象に残りました。
先手は、近藤五段。
戦型は相掛かり。三枚堂六段の解説によると、スローな展開じゃない相掛かり。
16時頃の様子
38手までで、残り時間が、5分差。(少し前までは、増田六段が常に時間を多めに残していたが、38手目に増田六段が、51分の長考で、差が詰まった。)
優勢が、近藤五段になったかと思えば、増田六段が盛り返したりと、コロコロ変わっているみたい。めちゃくちゃ熱戦の模様!!
20時ごろの様子
66手まで 三枚堂六段は解説で「主張点が違うので形勢判断が難しい」と。
残り時間差は5分。(増田六段が5分多い)
どちらも、いつバチバチやり合いになってもおかしくない、圧迫感のある盤面。
23時すぎの様子
88手まで 増田六段が、直前に35分使って、残り時間が、近藤5分、増田3分に。
95手 近藤六段 1分将棋になる
102手 増田六段も1分将棋
23時32分、まだ1分将棋が続いています。でも増田六段勝ちそう?
24時過ぎましたがまだ続いてます
24時すぎ、手数は150手を超えました。
後手の増田六段がずっと攻めていましたが、近藤五段の玉を詰ませられそうでなかなか詰ませられず。そのうちに近藤五段が攻めだして、増田六段が負けそうになってきた。
近藤五段が勝利しました
24時8分、増田六段が投了しました。155手。すごい戦いでした。
これで、昇級は杉本師匠と近藤五段の2人となりました。順位の上から2人が昇級なんて、まさに順当な結果ですね。
船江vs金井の対局の模様
船江六段が昇級するためには。
昇級争いの順位が、近藤、杉本師匠に次ぐ3位なので、自力昇級はなし。自分が勝つのは必至。その上で、近藤か師匠が負けると(どちらか1人が負けると)昇級できます。
対戦成績
船江 2勝、金井1勝。順位戦は1勝1敗。互角?
年齢差
あら?こちらも、増田近藤と同じく、1歳差。(金井六段が1歳年上)
船江と金井の今年度の成績
船江 0.654
金井 0.464
船江vs金井の対局の様子
昼食休憩までで、23手のスローペース。じっくりの相掛かりなので、駒がぶつかるのは、夕方頃ではないかと言ってます。
15時頃の様子
まだ39手です。解説が「古風な将棋。後手(船江)の陣形は、内藤國雄九段がよく指されていた」
40手 船江六段が57分の長考、と思ったら、
41手 金井六段が93分の長考。
時間差が1時間ありますが(船江六段が1時間多い)、金井六段の方がちょっと有利なのでは? ただまだまだこれからという、長い勝負になりそう。ということは、時間差が気になるかも。
夕食後の様子
60手まで 解説「駒組み合戦が続く。どこから戦いが起こるのか」 と。内藤國雄九段の陣形、しかもまだこの時間で駒組みといい、何がどうなってるのでしょう?
残り時間が、25分差。(金井六段の方が少ない)。時間が長い戦いになりそうなので、時間差が気になります。
69手まで 金井六段が玉の逃げ道を広げました。船江六段の攻めが強い気がする。
22時前の様子
90手まで 少しずつ、金井六段の駒に圧力がかかってる。駒がぶつかると一気に激しくなりそう。残り時間の差が1時間丁度。金井六段の残り時間は14分しか無い。厳しいです。
96手 「戦いが始まった瞬間に、船江が優位を築いた」 残り時間差も1時間あるし、ほぼ終わったか。
船江六段が勝利
118手で、22時33分、金井六段が投了。この時点で、藤井聡太七段の昇級は無くなりました。残念。
勝った船江六段、昇級できるかどうかは、まだわからず。(近藤六段が負けた場合のみになります)
3月5日 藤井vs都成の対局は↓
杉本氏師匠の対局の様子は↓