第32期 竜王戦 決勝トーナメント
藤井聡太vs久保利明
藤井七段の対戦ではないのですが。。。3、4日の木村九段の王位戦は残念でした。1日目で、すでに修復不可能な感じ、と言われていたので、4日は奇跡を願うばかりでした。
今日の藤井聡太七段には、その分(藤井七段には全く関係ないけどね)も頑張ってもらいたいです。
藤井七段の強く勝つ姿が見たい! 久保九段には、0勝1敗なので、リベンジして欲しい!
と、いうわけで、応援します〜。
藤井聡太vs久保利明の竜王戦 決勝トーナメント
- 持ち時間 5時間
持ち時間が長いのは得意の藤井七段。期待高まります。
中継(リアルタイム)はAbema TV
- 解説者:中田功八段
- 解説者:豊川孝弘七段
- 解説者:金井恒太六段
- 聞き手:安食総子女流初段
- 聞き手:北村桂香女流初段
中田八段と、豊川七段は、仲良しですねー。たまに、豊川七段が、「中田和尚」って呼んでる。和尚の名前の由来は、髪型なの?
中継(リアルタイム)は、将棋プレミアムでもやってるようです。解説は、前半が黒沢怜生五段、後半が石田五段。
大盤解説は関西将棋会館で
18時から、大盤解説があります。
- 解説 井上九段
- 聞き手 竹富女流
お近くの方はどうぞ。料金 1,500円。
棋士 藤井聡太
- 2002年生まれ 16歳 ←もうすぐ17歳です。(7月生まれだから)
- 愛知県出身
- 棋戦優勝 3回
- 今年度成績 13勝2敗(0.867)
- 通算成績 129勝22敗(0.854)
高見泰地叡王(対局時)、菅井七段、そして直近は近藤誠也六段に、勝ってきた藤井七段。
ここからは、ひときわ厳しい相手が続きます。
過去の対戦の詳しくは↓で
竜王戦 vs近藤誠也、前回の対戦
快勝でした。
竜王戦 vs菅井竜也、前々回の対戦
いい戦いでしたよー。なんといっても、千日手! 藤井七段の執念を感じました。
棋士 久保利明
- 1975年生まれ 43歳
- 兵庫県出身
- タイトル戦 棋王3期、王将4期
- 今年度成績 4勝3敗(0.571)
- 通算成績 745勝465敗(0.616)
タイトル戦に出た回数が、14回。そのうち、獲得が7回。5割の確率でタイトル獲得です。(木村九段は7回登場でゼロ。違いは、その気力か、運か、どっちもかしら?)
久保九段の対戦相手がすごかった
竜王戦1組で、永瀬七段に負けた久保九段は、その後に出場者決定戦に回って、勝ち上がってきました。
その出場者決定戦の相手がすごい。
- 深浦九段
- 阿部七段
- 佐藤会長
さすが、竜王戦1組。
藤井聡太vs久保利明の竜王戦 開始
藤井七段の入室は今日も早かった。
すごい気合が入ってるような雰囲気の藤井七段。たまーに、眠そうに見える時もあるんだけど。今日は、いつもより、集中してる、気合が入ってるように見えます。
藤井vs久保 これまでの対戦成績
相性というのが、絶対にあるようなので、対戦成績は重視してます。
今まで、1度だけ対局があって、その時は藤井七段が負けました。( 今年3月の棋聖戦)
なので、 藤井七段vs久保九段は、藤井七段の0勝1敗。
久保九段に負けた時の戦法は、四間飛車、でした。
振り駒、また後手
またまた、藤井七段の後手、久保九段の先手、です。
本当に振り駒は弱いですねー。前回の近藤六段との竜王戦も後手でしたし。
なんでなんだろ。
戦型は?
- ゴキゲン中飛車
いつものように、お茶をひと口、の藤井七段。
3手目、久保九段が、どこに飛車を振るか、の注目の一手。ここで5分も使った久保九段。
解説の豊川八段が、「こんなに時間を使うのは珍しいですねー」って。
藤井七段は、角交換しての戦いが得意ですが、11手、久保九段が、角交換しないように歩を置いてます。
いいペースでポンポンと指してる、藤井七段。なんか気迫感じるなぁ。
藤井vs久保 竜王戦 昼頃の対局の様子
昼休憩までで26手
消費時間
- 藤井七段 42分
- 久保九段 44分
昼まででも、藤井七段が多く使ってることが多い持ち時間ですが、今日はいいペースで指してます。
昼メニュー
- 藤井七段 カレーうどん定食
- 久保九段 牛肉てりやきのサービスランチ
強気?の藤井七段
なんだか、すごい、藤井七段。
久保九段が、9筋の歩を突く→ 藤井七段は、その手に乗らず、5筋の歩をつく。(久保九段の歩にぶつけて)
藤井七段の突いた5筋って、下の方(久保九段の陣地の方)には、久保九段の飛車がドーン、といるところ、ですよ! 何たって、中飛車ですから。
これって、なかなか、挑戦的、挑発的、強気? な気がするのですが、どうなんでしょう?
ここで久保九段が少し長めに考えています。(33手目)
藤井vs久保 竜王戦 15時頃の対局の様子
上に書いた久保九段の33手目は、少し驚きの指し手。なぜなら、久保九段の、5筋にいる飛車の動きを邪魔する手だから。
藤井七段、63分長考と、飛車交換
なのでこの後の藤井七段、34手目は、なんと63分も長考、になりました。この辺り、中盤?のヤマ場なのか?
そして、飛車交換。
その後は早く進みます。
杉本師匠も棋士室に
関西将棋会館の騎士室が、大にぎわい。
杉本師匠に、稲葉八段、井上九段。大石六段、星野四段。古森四段、脇八段。
そういえば、解説で女流棋士がよく「関西は皆さん、仲がいいですねぇ」って、よく言われてます。よく喋るってこと?
どちらも強気? すぐに飛車を使う2人
さっき交換した飛車、早速使って攻撃。
- 40手 藤井七段が、久保九段の角の頭に。そしてすぐに飛車が成る。
- 43手 それを見て、すぐに久保九段が、藤井七段の方、1六に飛車を打ち込む。
どちらもすっごく強気。いいなぁ、この勝負。どちらもガンバレー。(でもやっぱりガンバレー、藤井七段 )
藤井vs久保 17時頃の対局の様子
いい勝負で、見ていてしびれる。やっぱり強い人の将棋は面白いです。
44手目まででの時間は、
残り時間
- 藤井聡太 2時間4分
- 久保利明 2時間26分
この辺り、どちら持ちか、棋士によって見解が分かれてるのが面白いです。
稲葉八段は、先手(久保九段)持ち、杉本師匠は、後手(藤井七段)持ち。杉本師匠の思いも伝わってきて、微笑ましい。
佐々木大地五段と深浦九段師匠も解説で必死で応援していたし、師匠と弟子って、いいな。
久保九段、また30分超えの長考。そのまま夕食へ。
夕食前の時間差は24分
消費時間
- 藤井七段 3時間14分
- 久保九段 3時間38分
ただ、久保九段が長考中なので、もっと時間差が広がりそう?
藤井vs久保 夕食後の対局の様子
久保九段、夕食から帰ってきても、まだ指す気配はありません。
ハッシュドビーフって何?とW解説
解説の豊川七段が、「すぐ指さないのは、よくない筋が見えてるのかな」って。
夕食メニューが、
- 藤井七段 ハッシュドビーフ
- 久保九段 親子丼セット(温かいそば)
なのですが、豊川七段と中田八段が、「ハッシュドビーフって何?」「いや、わかんない。女子が知ってるでしょ、あとで聞こう」とか色々、自由な解説が楽しいです。
久保九段の長考は、1時間14分
夕食休憩を挟んで1時間14分の大長考でした。時間差が一気に広がって、
残り時間
- 藤井七段 1時間46分
- 久保九段 59分
と、47分差に。藤井七段の方が時間を多く残しているっていうのも珍しい。
藤井vs久保 20時頃の対局の様子
攻め合い、続いてます。
どちらも強気で見ていて本当に面白い勝負。まだどちらがいい、とはいえないの?
がんばれー、藤井七段。
藤井七段の歩ぎれが苦しい
久保九段は、4つも歩があるのに、藤井七段は1つしかない歩を使って、歩ぎれ。なんだか、藤井七段が有利だったけど、久保九段が追いついてきてるのか?
残り時間も、50分近く藤井七段の方が多かったのが、だんだん同じぐらいになってます。それだけ、藤井七段の考える時間が増えてきてる。
74手までで、残り時間が
- 藤井七段 44分
- 久保九段 33分
互いに全く譲らない、すごい勝負です。見ていてワクワク。
藤井vs久保 21時30分頃の対局の様子
手数が84手。時間の割に、手数が少ないですね。
持ち時間も、もう、二人とも残り少ないです。
残り時間
- 藤井七段 24分
- 久保九段 13分
形勢は、藤井七段が押してる、と思うのだけど、どうなんでしょ。
ここで、9分でも残り時間が多いって、心強い。(藤井七段の方が持ち時間が多いって珍しいなー)
藤井七段が久保九段に勝利
23時23分、184手久保九段が投了、
どちらも1分将棋になってから、きわどい勝負が長く続きましたが、見応えある、素晴らしい戦いでした。
最初からずっと、藤井七段が攻めて、久保九段が受ける感じだったのですが、途中、久保九段が攻めるターンが続いた時には、藤井七段が負けそう? に思えた時もあって。
いい戦いを見れてよかったー。
次の対戦相手は豊島三冠
勝った藤井七段は、次の対戦相手が豊島三冠です。
そして、その対戦にもし勝つことができれば、次の対戦相手は渡辺二冠。
そしてそして、その対戦にも勝つことができれば。。。。
広瀬竜王に挑戦、なんですよ! 挑戦も夢ではないかも??? って思えてきた。
ガンバレー、藤井七段。ガンバレー。