第78期 順位戦 C級1組
藤井聡太vs金井恒太
順位戦の3回戦。
前回(2回戦)は、47手で終了、あっと言う間でしたが、順位戦は、時間も長く、じっくり見れるし、紛れが無く、強い人が勝つ! ってイメージがあります〜。
なので、順位戦と竜王戦が一番好きな対戦です。
昇級をしっかり掴むために、1つも負けずに勝ち続けて欲しいところ。ガンバレー、藤井七段。
順位戦 藤井聡太vs金井恒太
順位戦は、先手・後手が、開始前から決まっていて、今回の先手番は、金井恒太六段。
- 先手 金井恒太
- 持ち時間 6時間
中継(リアルタイム)はAbema TV
- 解説者:飯塚祐紀七段
- 解説者:阿部光瑠六段
- 解説者:斎藤明日斗四段
- 聞き手:中村真梨花女流三段
- 聞き手:塚田恵梨花女流初段
対局開始は10時だけど、Abema TVは9:30放送開始です。
でも今日は、なぜか9:30に始まらず、画面に「間も無く開始します」って表示が10分ほど続いてて。なんだ? と思ってたら、突然始まった。中継があって良かった。
藤井聡太と金井恒太
藤井七段のプロフィールは何度書いても素晴らしいなー。
藤井七段
- 生年月日 2002年7月生まれ、 17歳になりました。
- 棋戦優勝 3回
- 今年度成績 15勝4敗
- 通算成績 131勝24敗(0.845)
藤井七段の順位戦は、勝ち続けてここまで(C級1組まで)きました。悔しいのが、前期の近藤誠也六段(当時五段)に負けた、1敗のみ。
そして、それが今期、B級2組に昇級できなかった(C級1組に残留した)原因となりました。
今期は絶対に昇級して欲しいですよねー。
金井六段
- 生年月日 1986年5月生まれ、 33歳
- 今年度成績 4勝4敗
- 通算成績 226勝187敗(0.547)
- タイトル戦登場 1回
藤井vs金井の対戦成績
藤井vs金井の初対戦は、17年。藤井七段が29連勝した、あの頃です。
金井六段は、藤井七段の15連勝目の対戦相手でした。
その時は、竜王戦6組の準決勝、藤井七段の後手で、90手で勝利しています。
あの時29連勝で止めたのが、佐々木勇気七段でした〜。(今期は佐々木勇気七段も昇級、頑張って欲しいなぁ。)
藤井聡太の順位戦 開始
いつものように早く棋士室に入って、正座して待ってる藤井七段。
夏休みだからか、この頃は、いつもより早くから待ってるような。
もし藤井七段がベテランになってきても、この早さは変わらない気がするなぁ。
そしたら、菅井七段と入室時間の早さ比べができたりする予感。。。
作戦は相掛かり
トントン進む、ってことはなく、じっくりの進行です。
だってね、昼までで、20手ですよ。
消費時間は
- 藤井聡太 52分
- 金井恒太 40分
藤井vs金井、鴨やぐらの昼ご飯
- 藤井聡太 豚しゃぶ弁当
- 金井恒太 鯖の山椒焼き弁当
藤井七段も、金井六段も、先日閉店した、みろく庵に変わって、将棋会館へ配達してくれる新しいお店、鴨やぐらのお弁当。
最近、棋士の中で人気で、注文する人が増えてるって言ってましたが、本当に美味しそう。
4月にたまたま職員の人が、出前店への参入をお願いして、快諾で登場となったそうです。
お肉と野菜のバランスもいいし、安い! と思ったら、こんな記事↓を発見。
出前メニューは豚・チキン・鯖のメイン3種で構成する弁当11品(900円均一)。看板メニューは長嶋さん宅の庭の木で採る山椒(さんしょ)を使用したチキン山椒焼き弁当。手作りにこだわっていて、3種の付け合わせも全部手作りで木の芽や大葉、ミニトマトも家庭菜園で採ったもの
そっかー、美味しそうなのは、理由があったんだ。
いつも選択する昼食は、炭水化物が多くてバランスがーっ、て気になってたので、このお弁当を食べてくれると安心です。笑
藤井vs金井の順位戦 昼頃の対局の様子
じっくり、指してます。手が進みません。別の言い方にすると、書くことがないとも言う。
長考する藤井&金井
- 20手 21分
- 21手 19分
- 22手 35分
- 23手 107分
- 24手 1分
- 25手 なし
- 26手 92分
- 27手 32分
奇数の手(21、23手など)が、金井六段。偶数の手(20手、26手など)が、藤井七段。
金井六段の23手なんて、107分、1時間47分ですよ!
その後、藤井七段も負けじと、26手で92分、1時間32分。
いつもなら、藤井七段の時間だけが削られていくので、時間が心配なのですが、今回は、それは心配しなくていいので、見ていて楽なのはいい、かな。
山崎八段は、藤井攻略として、藤井七段にだけ時間を使わせて、自分はトントンと早く、良いいペースで指し続けるのがコツだって言ってたけど。
藤井vs金井 17時前でもまだ序盤戦
17時前です。まだ27手です。
たまに、こんな進行もいいなーって思えますね。時間ばっかり考えて指すのもつまんないし。
好きなだけ考えて指す将棋っていうのも、復活しないかな。(しないか。。。)
残り時間もほぼ同じです。27手までで、
- 藤井聡太 2時間59分
- 金井恒太 3時間00分
ちなみに、今藤井七段が長考中。30分以上考えてるような。。。。
夕食メニュー
- 藤井聡太 カレーライス
- 金井恒太 ヒレカツ定食ライト、みそ汁
ライトってついてるけど、どこがライトなんだろ? 少なめってことかな?
藤井vs金井の19時過ぎの対局の様子
えー、まだ28手です。
夕食休憩を終え、19時を過ぎてます。
藤井七段53分の長考の後、金井六段が長考中
結局、夕食前の藤井七段、28手目は、53分の長考でした。
今、夕食前に23分使って休憩に入った金井六段、夕食後もまだ指してません。ということは、えーっと、もう1時間近く金井六段も考えてるってこと?
でもなんだか、いいなぁ。こんな展開。
これぞ、ザ!将棋って感じです。
せわしないことが多い現代なので、将棋ぐらい、まったりのんびりでもいいよねって思っちゃう。
ふじいそうた、と、かないこうた
ふと思ったんですが、
ふじいそうた と かないこうた って似てませんか?
だからどうだって、続きの話は全くない、です。
(時間がまったり?流れてるから、こんなことも思いつくのだ! )
急にトントン進んだ
28手目、藤井七段が53分長考して、その後の金井六段、29手目は
金井六段は59分の長考
金井六段も、負けじと59分の長考。
長考した方が勝つ、新ルールかっ! ってツッコミ入れてもいい?
と思ったら、トントンと進んだ。7手も。
29手だったのが、36手まで進んだよっ!
残り時間差
- 藤井聡太 2時間
- 金井恒太 1時間53分
時間差も、いい感じです。
藤井vs金井の順位戦 22時過ぎの対局の様子
45手ぐらいまで、トントン進みました。(と言っても、7分考えて、とか)
そこからまた、
- 46手 37分
- 47手 29分
- 48手 28分
と、マターリ?モードに戻った。
しかも、藤井七段は残り時間が1時間を切りました。(金井六段は1時間8分残してます。)
解説が? という、藤井七段の指し手
解説の阿部六段は、藤井七段の指し手に「スピード感に欠けるけど、次の指す手が厳しいということですね」。
他の解説では、前に指せた手を、あとになって指した藤井七段に、「組み立てがわからない」後手がいいけれど、すぐに決着しないようだ、と言ってます。
藤井七段って、わざとゆっくり指してるのか、もしくは、ギリギリまで指すのが好きなのか、って思っちゃうことがあります。
将棋が好き過ぎて、ずっと指してるのが楽しいのかなーなんて、ね。
藤井七段の残り時間、あと7分
60手までで、残り時間が
- 藤井聡太 7分
- 金井恒太 25分
先手(金井)に流れがきた? って逆転?
Abema TVで解説中の阿部六段が、
「先手に流れがきた気がします」って。エーーー。嘘でしょー。
25分と、藤井七段よりも多く時間を残している金井六段が、今考え中。
それにしても、まだ60手ですよ、こんな勝負の将棋もあるんですね。
そして1分将棋に
先に金井六段が1分将棋に入り、7分差の藤井七段もすぐに1分将棋になりました。
この少し前、阿部六段が、「戦いが始まりましたね〜、深夜に始まるんですね〜」って、ほんわかムードで言ってたのが笑えた。
この1分将棋、もしかして1時間ぐらい続くんだろうか?
深浦九段と誰だっけか、1時間も1分将棋を指し続けて、投了が12過ぎだったのを思い出したよ。。。
解説、どっち?
阿部六段、
「怪しい手ですねー」と言ったり、「いや、手堅いのかも」と言ったりしてるよ。どっちなんだろ?
藤井七段が勝利!
92手、金井六段が投了しました。23時48分。24時超えにはなりませんでした。
金井六段が、もう1枚何か駒があれば、負けてましたね。
前半のまったりとは違い、ヒヤヒヤする展開でした。
藤井七段が詰めろをかけられて、詰めろ逃れの王手で詰めろから脱出とか。。。
金井六段は、優雅?
Abema TVの解説で、女流棋士が、「金井六段は動きが優雅ですね、イベントで金井六段が全力で走ってるのを見て、笑っちゃいました」みたいな話をしてました。
投了の時、金井六段は、「負けました」って、ハッキリと、大きな声。
天彦九段といい、この言い切り、いいです〜。
投了時の頭を下げる時も、長ーーーいお辞儀で、藤井七段が頭をあげるまで、あげませんでした。
金井六段も応援したくなっちゃった。
これで、藤井七段の順位戦は3勝0敗、金井六段は0勝3敗。
ガンバレー、藤井七段。