第78期 順位戦 C級1組
藤井聡太vs船江恒平
順位戦の7回戦。
早いですねー、もう順位戦も7回戦。ここを含めてあと4回勝てば、確実にB級2組に昇級できます。
前期は、昇段を惜しくも逃した藤井七段。(杉本師匠が、船江六段に負けた時はあ゛ー、でした。)
船江六段も面白くて応援してる好きな棋士さんなのですが、今日の応援は藤井七段、です。
藤井聡太ガンバレー、ひとつも負けずに今期は絶対に昇段を。
順位戦、藤井聡太vs船江恒平
今回の先手番は、船江六段
- 先手 船江六段
- 持ち時間 6時間
懐かしいというか、いつものように後手の藤井七段。
先手の船江六段は、作戦を考えてきてるはず。どうなるかー。
中継(アリルタイム)はAbemaTVで
- 解説者:橋本崇載八段
- 解説者:佐々木慎一六段
- 解説者:佐藤慎一五段
- 聞き手:竹部さゆり女流四段
- 聞き手:安食総子女流初段
藤井聡太と船江恒平
藤井七段は、絶好調の無敗の順位戦。
C級1組の順位戦の成績は、ここまでで、藤井七段と、佐々木勇気七段、石井五段の3人が無敗。
佐々木勇気七段と一緒に昇級するのを応援中ー。
藤井七段
- 生年月日 2002年7月19日生まれ
- 出身 愛知県
- 棋戦優勝 3回
- 今年度成績 30勝10敗、0.750
- 通算成績 146勝30敗、0.830
成績ランキング、今は勝率4位
C級1組の順位戦の順位は3位です。
船江六段
- 生年月日 1987年4月27日生まれ
- 出身地 兵庫県生まれ
- 棋戦優勝 2回
- 今年度成績 11勝10敗、0.524
- 通算成績 223勝130敗、0.632
船江六段は、前期1敗だったので、今期の順位も上、2位なんです。
なので、今期こそは昇段、と思われたのですが。
なんと、今期の順位戦成績は2勝4敗。
藤井聡太vs船江恒平の対戦成績
今までの対戦は1回あります。
去年5月、竜王戦ランキング戦の準決勝でした。
その時は、藤井七段が勝っています。
藤井聡太の順位戦(7回戦)が開始
いつものように、早くから、将棋盤の前に座ってます、藤井七段です。
今日は、船江六段も早くから到着し、将棋盤の前に座ってますね。
お互いに気合入ってるなぁ。
作戦は相掛かり
船江六段が用意した作戦は、相掛かり、でした。
藤井聡太vs船江恒平の昼ごはん
24手までで昼ごはん
関西将棋連盟で対局中の二人のメニューは、どちらもやまがそば。
- 藤井七段 おろしそば
- 船江六段 親なん定食の温かいうどん
今の季節におろしそば。。。暖房がよく効いてるのかな。
そういえば、上着も脱いでる藤井七段。
【藤井vs船江の順位戦】昼頃の対局の様子
昼までの24手で、お互い結構時間使ってる(豊島名人のような、序盤早い棋士と比較して)
20手目、藤井七段が31分も使ったよーって思ってたら
25手目、船江六段が42分使って考えます。
28手目までの消費時間
- 藤井聡太 1時間17分
- 船江恒平 1時間22分
お互いによく考えます。
昼すぎてまだ28手。
順位戦の3回戦、vs金井六段の時は、もっと長考合戦で、17時過ぎでまだ27手だったのに比べれば随分早い気もする 笑
ゆっくり見れるので、こんな将棋もいいなぁ〜。
【藤井vs船江の順位戦】17時頃の対局の様子
まだ45手、です。
お互いに時間を結構使いながら進んでるので、手数はあまり進んでません。
46手目の藤井七段が、随分と長考してるようです。
その時の解説が橋本八段。
はっきりした物言いで、すごくわかりやすい!
橋本八段のコメントは、
ここでこんなに長い時間読んでる意味がわからない〜。
そんなに考えて何かあるのかー。
よくわからないんですけど。この先に何があるのか。。。
タイトル取ってる人、広瀬くんや渡辺くんなら、この場面で10分以上は考えないですね。
これを読みきれば、AI超えますよねぇ。
自分の限界を越えようというか、透明すぎる。。。
橋本八段
この前の王将戦挑戦者決定トーナメントで、広瀬竜王に負けた時のことにも触れてました。
時間がなくて、負けたーって。
そう、そうなんですよー。
若いから、ピュアすぎるって感じ?
もっと時間にシビアになってくれたらなぁ〜、もったいないなーと思うのは、私だけじゃなかったのねっ。
で、その後の橋本八段のコメントで面白かったのが
船江くん(の時間)は〜と思ったら、船江くんの方がもっと使ってるんですねー。
そんな卑怯なことは考えない! 笑
橋本八段
そう、藤井七段は、時間攻めにされると、負ける確率がアップするんですよねぇ。。。
ハッシーの質問コーナー
橋本八段と佐藤慎一六段の質問コーナーが笑えた!
橋本八段「もう36歳にもなって、ハッシーって!〇〇流とかがいいなぁ。高速流とか呼ばれてみたい」
佐藤六段「ハッシーはハッシーでしょう、高速流は無理ですね、もう居ますから」って全否定された。
橋本八段「んー、鈍足の寄せですから」とボソッと小声で納得したり。結構素直。笑
佐藤会長が若い頃、モテ光と呼ばれてからかわれて、必死になって抵抗してたらしい、の話も面白かった。
そして、このコーナーの最後にまたボソッ
長いトークのコーナーが終わるのに、まだずーっと考えて指さない藤井七段に一言。
コーナーが終わろうとしてるのに、まだ考えてるんですよ。
何をそんなに考えることがあるんですか?
橋本八段
【藤井vs船江の順位戦】18時頃の対局の様子
やっと指しました、藤井七段。
46手目は、なんと54分! の長考でした。
残り時間
- 藤井聡太 2時間18分
- 船江恒平 2時間42分
順位戦【佐々木勇気vs千葉幸生】はどうなった
こちらもまだ42手。
佐々木勇気七段は後手、です。
過去の対戦成績は、千葉七段の方が勝ちが多いんですね。
4勝3敗だから、あまり変わらないけど、でも直近は千葉七段が勝ってるし、前回の順位戦でも千葉七段が勝ってる。
佐々木勇気七段、昇段を確実にするために、全勝して欲しいのですが、どうだろう。
持ち時間は、1時間差多く残してるから、そのまま行ければ。。。
叡王戦【佐藤天彦vs渡辺明】はどうなった?
見たい対局が多すぎて、うれしい悲鳴だわー。
開始が15時からで、持ち時間が3時間と短い対戦。
渡辺三冠の玉はめっちゃガチガチに固い。
それぐらいしかわかりません。
今のところ、時間差はほとんど無し。
【藤井vs船江の順位戦】夕食頃の対局の様子
46手で夕食休憩になりました
夕食メニュー
- 藤井聡太 ハッシュドビーフ
- 船江恒平 ハンバーグ、ご飯と味噌汁
橋本八段がまた藤井七段に対しての印象を。
実力は、ここでは抜けてるから、昇段はするでしょう。
だた、A級に上がるまでに、時間の使い方や、戦い方を覚えないと、どこかで苦戦すると思う。
橋本八段
若いから、仕方がない部分も大いにあるのでしょうね。
どうでもいいところ(というと語弊ありますが)、手が多すぎて、読んでも読みきれないところ、そんなところで時間をたくさん使うのは勿体無いって、渡辺三冠も言ってたことがあります。
今日の対局も
藤井七段の方から動いてくれるので、船江六段としては楽ですねーって言ってました。
そういう駆け引きみたいなのが戦い方っていうことなんでしょうか。
逆に言えば、そこが修正されると、もっともっと強くなるってことなんですよね。
【藤井vs船江の順位戦】20時頃の対局の様子
わっ、まだ49手です。50手までも届いてない。
それもそのはず。
- 46手 54分
- 47手 23分
- 48手 34分
- 49手 20分
と、お互い、1手1手、考えてるからです。
持ち時間は、どちらも同じぐらい。(藤井七段だけ時間が無いーにならず良かった)
残り時間
49手までで、
- 藤井聡太 1時間43分
- 船江恒平 1時間58分
ですが、藤井七段がずっと考えてるので、もう少し時間差があるかも。
ジワジワ攻めてきた藤井七段
だんだんと船江玉に迫ってきました、藤井七段の駒。
いろんなところにいろんな駒が効いてる感じです。
持ち駒は、お互いに歩が2枚ずつ。
いいぞー。
【藤井vs船江の順位戦】23時頃の対局の様子
船江六段が、先に1分将棋になりました。
藤井七段の方が有利な盤面です。
が、実は藤井七段のほうが、ちょっと形勢悪かったような。。。
時間も1時間以上差があり、また藤井七段だけ1分将棋か〜、もう勝つのは無理かなぁと思ってました。
橋本八段曰く「藤井七段は、考えすぎて自分で自分の調子を崩した」と。
それが、船江六段の指した1手、それがミスというか、悪手。形勢が藤井七段に傾いて、勝ちが近づいてます。。。
【藤井vs船江の順位戦】藤井七段が勝利
23時過ぎ、船江六段が投了。
78手、でした。
うーん、危なかった。
時間も終盤で1時間差だし、もうだめかーと思いました。
が、船江六段も、終盤で1時間使ったので、時間が逆転して、先に船江六段が1分将棋になりました。
これで、藤井七段は7戦全勝です。
順位戦はあと3つ。
ガンバレー、藤井七段。(もうこんなヒヤヒヤ将棋、やめてよーっ。)
今日、同じC級1組で全勝だった佐々木勇気七段は、残念ながら、千葉七段に負け、6勝1敗になっちゃいました。あーあ、残念。