第67期 王座戦 挑戦者決定トーナメント
藤井聡太 vs 佐々木大地
王座戦挑戦者決定トーナメントの初戦、です。ここを勝てば、次は羽生九段、ということで注目度満点の対局です。
藤井七段は、この1週間、対局が多く、都成五段に負け、菅井七段にリベンジ勝ち、そしてこの対戦。
どうなるか〜。
王座戦
今、王座は、斎藤慎太郎王座。
前期は、斎藤慎太郎王座と負けた後、スルスルとタイトルまで上りつめた斎藤王座、です。
あの対局は惜しかった! もし、もし、だけど勝っていれば、藤井王座だったかも、かも。(千日手になりそうだったのを、藤井七段の方から千日手を避け、どんどん藤井七段の情勢が悪くなっていったのが印象に残ってます。)
なので、先週の菅井七段との対局で、千日手にした藤井七段を見て、「これは、菅井七段に勝てるぞっ!」なーんて思ってました。
- 持ち時間 挑戦者決定トーナメントは、5時間
4時間の対局よりは1時間長い分、藤井七段にはいいのかも?
この対戦を勝てば、次は羽生九段、です。
そして、羽生九段に勝てば、その次の対戦相手は、豊島三冠vs渡辺二冠の勝者、というトーナメントです。ものすごい相手との対局が続きます。
どんどん勝ち進んでもらって、強い相手との対局を見せて欲しいです。
藤井聡太と佐々木大地
藤井聡太
2002年生まれ
- 昨年度成績 45勝8敗 (0.849)
- 今年度成績 6勝1敗 (0.857)
佐々木大地
1995年生まれ
- 昨年度成績 46勝13敗 (0.780)
- 今年度成績 6勝5敗 (0. 545)
藤井聡太vs佐々木大地の対戦成績
1勝1敗。
2017年度以来の対局になります。
これは、熱戦になりそうな予感! ですね。
中継(リアルタイム) はAbema TV
- 解説者 深浦九段、村田六段、藤森五段
- 聞き手 加藤女流、和田女流
まだ深浦九段は、登場していませんので、きっと後半からの登場でしょうか。
深浦九段は、みなさんご存知、佐々木大地五段のお師匠さんです。 深浦九段は、よく佐々木大地五段の話をされますが、すごく「かわいいー」って、弟子を思う感情が伝わってきます。
仲も良くて、一緒にフットサルとかもしていた時があるって聞きました。 棋士って、頭脳もすごいのに、運動神経のいい人も多いのが、びっくり。
藤井vs佐々木大地の対局 開始
藤井七段は後手
振り駒は、またまた藤井七段の後手、です。驚くことは全くなくなりました。というか、藤井七段は後手の方がいい(得意な)んじゃないか、とすら思えるこの頃。
先週の菅井七段との対局でも、最初は藤井七段の先手の時は、千日手。千日手指し直しでは、藤井七段が後手になり、その結果、勝ってましたし。
相掛かりの戦型
相掛かりは、佐々木大地五段の得意戦法。解説の藤森五段によれば、相掛かりのスペシャリストらしいです。ですので、大地五段が先手になれば、相掛かりになるだろう、というのは予想されていた、と。
昼メニュー
昼前、大地五段が大長考中。そして、そのまま昼休憩。
- 藤井聡太 豚キムチ弁当
- 佐々木大地 無し
大地五段の注文は無しですが、食べたのは、アボカドとチェダーチーズのパニーニ+カフェラテ(バード&ルビー)でした。千駄ヶ谷にある、カフェらしいです。
藤井七段の豚キムチ弁当も、珍しいなーと思ったら、鴨やぐらでの注文でした。新しいお店だから、珍しくて違うメニューを試したかったのかな?
藤井vs佐々木大地 昼食後
大地五段、昼食前から大長考していましたが、昼食から戻ってからは、すぐに指しました。結局、50分の大長考です。
ただ、この50分の長考後で、の消費時間差が3分、です。(大地五段が3分多く使っている) すでに藤井七段はたくさん時間を使ってたんですね。
お互いの長考が続く
1時30分過ぎ、手数でいうと、30手ぐらいから、お互いに長考合戦に。
- 藤井七段が23分→大地五段が50分、
- 藤井七段が88分→大地五段が33分。
この辺りから、大地五段の師匠、深浦九段が登場。「先手に不満がないように見える」と。さすが、大地五段の指し手がよくわかっていて、次の手(狙い) がバッチリ当たってました。
17時30分ごろ
42手までで、消費時間の差が16分。藤井七段が多く使っています。
佐々木大地五段も良く長考するので、お互いの時間差がつかない、いい感じ?に進んでます。
藤井vs佐々木大地 18時前
誰もいない対局室で、佐々木大地五段がずーっと考えてます。
佐々木五段、「いやあ〜」を連発してるんですが、ここで藤森五段が「深浦師匠が、佐々木がいやぁ〜と言うと、形成が良くない時」と言っていた、と。
ですが、解説陣は皆、先手の方がいいって言ってるのにな。
ふーむ。私には全くさっぱり。持ち駒は、藤井七段が飛車と歩が4枚、佐々木五段が角と歩1枚です。飛車の方がいいよねーとか、歩が多いからいいよねー、くらいしか分からない。
夕食メニュー
- 藤井聡太 カレーライス
- 佐々木大地 冷やしむじなそば
藤森五段が、まだ対局室にいる佐々木五段を見て、「早く行かないと、そばが伸びる」とすごく心配?してました。 それにしても藤井七段はカレーが好きですねぇ。
藤井vs佐々木大地 夕食後
19時過ぎ、46手で、まだあまり進んでません。残り時間は、ほぼ同じ。
深浦九段は、相掛かりは、こう見えても、あっと言う間に終わってしまうことがあるから、と言ってました。今の形勢は、どうなんでしょうか? うーん、わからない。
佐々木大地のいやあー
深浦師匠、少し前に「佐々木がいやぁー」と連発してたのは、何か嫌な筋でも見えたんでしょうか、とちょっと不思議そうでした。
深浦師匠は、佐々木五段に、対戦相手の前では、いやぁーは禁止しているそう。相手に、自分がどう思っているか、を知らせてはいけないから、って。 結構細かい指導もあるんですね。
深浦九段の不安
59手で、深浦九段が「いやーな予感がします、後手が十分だと思います」って。「さっきまで、弟子の頑張りにちょっぴり嬉しそうだった深浦九段、少ししょげた感じになってます。弟子思いの深浦九段、です。
残り時間は1分差。
深浦九段、進む指し手を見て、「さっきので、はっきりと藤井七段が良くなったと思います」とも言ってます。 どうなる〜。
21時前の藤井vs佐々木大地
深浦九段が、「この展開はまだ持ちこたえられそう」と言いつつも、時間差もあり、激戦、とも。
残り時間が!
- 藤井七段 5分
- 佐々木大地五段 33分
ふぇー、また藤井七段だけ、時間がない。大丈夫なんでしょうか?
飛車を切る藤井七段、元気になってきた深浦九段
飛車切る時って、すご〜く読んでる時って言うけど、どうなんでしょ。
70手で、先手玉が詰めろになっていないので、先手に反撃のチャンスかも? 激戦ですねーって言いながら、徐々に元気を取り戻す、深浦九段。
藤井七段、負けました
22時16分、藤井七段が投了。139手。
どちらも、1分将棋ののちに、でした。途中、形勢があちこちと、変わりましたが。
71手で、佐々木五段は16分考えて指しても、まだ残り時間が14分ありました。が、藤井七段の残り時間はもう2分しかない。そこから、139手まで、ほぼ1分将棋。
今回も、最後の方に相手よりも先に時間がなくなってしまった、時間切れがきつかった気がします。残念です。
佐々木五段には、藤井七段の分の悔しい分も込めて、若手代表として、羽生九段に勝ち、渡辺vs豊島の勝者と戦うところも期待したいと思います。