第61期 王位戦 7番勝負
第4局
藤井聡太vs木村一基
王位戦は7番勝負なので、先に4勝すると王位奪取。
ここまで藤井棋聖が3勝しています。
なので。。。
この第4局、藤井棋聖が勝つと、藤井王位が誕生します。
いつもは、藤井棋聖を大応援しているのですが。。。
今日は違います!
木村王位、ガンバレ〜、とりあえずは、1勝を。勝って〜、です。
藤井聡太vs木村一基【王位戦 第4局】1日目 開始
今日の開催は、福岡。能楽堂です。
画面で見ると、背景の景色が松の木がバーン。能楽堂なので、広くてきれいですね。
入室はゆっくり
今日は珍しくゆっくり9時45分ぐらいに入室の藤井棋聖。
少し後からの木村王位。
藤井棋聖の羽織は白で、印象も明るいです。
木村王位のマスクが
木村王位のマスクが黒色。
マスクというか、ランニングの時にする、忍者みたいなマスクです。
渡辺三冠もされてましたね。
作戦は相掛かり
先手は木村王位。
木村王位なら、相掛かりか矢倉、といわれていましたが、選んだのは相掛かりでした。
10時のおやつ
- 藤井聡太 宮崎県産マンゴー杏仁プリンとアイスコーヒー
- 木村一基 アイスコーヒーのみ
宮崎はマンゴー名産ですもんね。美味しそう〜
記者会見の様子は
前日の記者会見の様子は、いつも通り。
前日の検分は、木村王位の駒選びで悩む姿や、座布団を厚いのから、薄めに交換するシーンなどがありました。
11時頃までの消費時間
27手までで
- 藤井聡太 24分
- 木村一基 53分
木村王位との差が30分。木村王位が先手なのに、この時間差は?
藤井棋聖もこの将棋は研究の範囲内、なのか? いやーっ
1手ずつがプチ長考
24手から、両者とも、プチ長考ぎみ。
- 24手目(藤井) 15分
- 25手目(木村) 35分
- 28手目(藤井) 31分
- 29手目(木村) 23分
なかなか進みません。
藤井聡太vs木村一基【王位戦 第4局】1日目 昼食後の対局
30手目を藤井七段が指した後、木村王位が考えて、昼食へ。
昼食メニュー
どちらも同じメニュー
玄海産車海老と九州産野菜の天丼。
- 藤井聡太 冷やし能古うどんのセット(お吸い物、香の物)とウーロン茶
- 木村一基 ぶっかけおろしそばのセット(お吸い物、香の物)
エビの天ぷらが美味しそうだ〜
長考合戦か
昼食前から考えていた木村王位。
昼食後、少しだけ考えて指しました。
その手を見て、藤井棋聖が長考中。
もう、1時間近く考えてる。。。(32手目)
藤井棋聖87分の長考
32手目、藤井棋聖は87分(約1時間30分)の長考でした。
昼食の後すぐの長考だったで、すぐにおやつの時間に。
午後のおやつ
- 藤井聡太 マンゴー杏仁プリンとジンジャーエール (宮崎産マンゴー)
- 木村一基 和栗モンブランとアイスティ(福岡県八女市の和栗)
おやつの写真はコチラからどうぞ
藤井聡太vs木村一基【王位戦 第4局】1日目 17時頃の対局
藤井棋聖の87分の長考の後、数手比較的早めに(トントンとまではいかないけど)進みました。
木村王位68分の長考
37手目、今度は木村王位が長考。1時間超え。
藤井棋聖が、87分長考の後指した8六の飛車を閉じ込める作戦に出ました。
わー、どうなるんでしょ。
と藤井棋聖は角をぶつけます。18分と比較的早い対応でした〜。
封じ手は誰が?
18時が近づいてるのに、指し手がとまりません。
タイトル戦は誰が封じるか(封じた方が得だとか)の話もよくありますが。。。
藤井棋聖は、封じ手はあまりしたくないようなので、指すのはわかるのですが、木村王位まで指しているのが意外。
少しでも時間を大事にしたいのかな?
藤井聡太vs木村一基【王位戦 第4局】1日目 封じ手
41手木村王位が指した後、藤井棋聖が考えてます。
その間に18時となり。。。
藤井棋聖が封じ手をすることになりました。
藤井棋聖の封じ手が決まらない
18時になって、封じる人が比較的早く封じることが多いのですが、藤井棋聖はなかなか封じ手が決まらず。
30分ぐらい使って、封じる事になりました。
封じ手までの消費時間と残り時間
41手目までの消費時間
- 藤井聡太 3時間31分
- 木村一基 3時間46分
41手目までの残り時間
- 藤井聡太 4時間29分
- 木村一基 4時間14分
時間はどちらも互角。
1時間ぐらい、多く残ってるといいんだけどなー(希望です)
ガンバレ〜木村王位。
ガンバレ〜藤井聡太。
どちらもガンバレ〜。
藤井聡太vs木村一基【王位戦 第4局】2日目 開始
王位戦の2日目が始まりました。
藤井棋聖が勝って王位奪取になるか、それとも、木村王位が1勝をあげて踏みとどまるか。
藤井棋聖の封じ手は?
注目の藤井棋聖、42手目の封じ手は。。。
8七同飛でした。
飛車切りです。
やはりというか、藤井棋聖らしいというか。
昨日解説の橋本八段は、2六飛だろう、と予測していました。
8七飛は、AbemaTVのコンピュータ予想で出ていた手。
8七飛の後、3三角を指すのも狙います。
それを見て橋本八段が「いやー、3三角 、その後どうするんだろ。わからん〜」
「こんな手、指せるの? 普通の人には無理。2六飛でしょー」とすごーく叫んでました。
8七飛だと、飛車を切る形ですから、深く読まないとさせない。
でも、見ていて初心者なりに、藤井棋聖が好きそうな手だなーと思います。
飛車を切るの、好きなんじゃないの? て思うほど、藤井棋聖が飛車を切る場面、よく見る気がするから。。。
封じ手するにも、時間を使って考えたところからも、この飛車切りの手、指しそうって素人ながら思ってたんですよ。
予想が当たって嬉しい。笑
こんな指し回しをしてくれる藤井棋聖の将棋だからこそ見ていて楽しい〜
飛車角の大駒が行ったり来たり
42手目の飛車切りの指し手を封じ手で決行した藤井棋聖。
その後は
- 藤井棋聖 角で木村王位の角をとる
- 木村王位 飛車で角をとる
と、飛車と角の交換になりました。
藤井棋聖は、角と桂馬で素晴らしい手を指しますがそれに比べると飛車はなんだかなーって感じるので、飛車はなくていいーっ、かも?
どんどん攻めます、攻めます
藤井棋聖の攻めが続きます。
藤井棋聖は後手なのに、まるで先手のよう。
攻めて攻めて攻め続けます。
いつもなら、いけーっ藤井棋聖〜って応援するのだけど。。。
木村王位が相手だけに複雑。
ガンバレ〜、木村王位〜っ
藤井vs木村【王位戦 第4局】2日目 昼頃の対局
藤井棋聖が長考してます
藤井棋聖が73分の長考
50手目、藤井棋聖が長考。
その指し手に対し、木村王位も長考で応じます。
木村王位が43分の長考
51手目、43分で指しました木村王位。
ただしその後藤井棋聖はノータイムで指しました。
うーむ。
ここで昼休憩に。
AbemaTVの評価値
- 藤井聡太 60%
- 木村一基 40%
ジリジリと差が少しずつ広がっていく。。。
昼食メニュー
- 藤井聡太 福岡産高菜ピラフとウーロン茶
- 木村王位 糸島ポークカツカレー ライス少なめ
昼食の写真はコチラから見れます。
ピラフは一気に食べれそう。早く食べて将棋のことを考えるため?
カツカレーはボリュームあります。
再開は13時30分から
藤井vs木村【王位戦 第5局】2日目 17時頃の対局
絶体絶命、木村王位。
17時前、まだ78手ですが、もうほとんど決着がついてしまった。。。
藤井棋聖、強すぎる。
快勝、圧勝、でしょうか。
AbeamTVの評価値
80手までで
- 藤井聡太 99パーセント
- 木村一基 1バーセント
ここまでくれば、もう藤井棋聖が間違えるはずもない。
時間もいつもより超たっぷり、1時間もありますし。
二人の姿勢が。。。
もう木村王位も考えている風ではありません。
藤井棋聖も、姿勢が直立しています。
あっ、投了しました。
藤井棋聖が勝利【王位戦 第4局】vs木村王位
80手で、木村王位が投了。16時59分でした。
早かった。。。
残り時間もまだたっぷりあります。
残り時間
- 藤井聡太 1時間
- 木村一基 34分
たっぷり時間を余らせたまま終わりました。
手数もまだ80手。
圧勝すぎる。
藤井聡太の最年少記録 更新
記録もすごいです
最年少二冠の記録更新
今までの最年少二冠の記録は、羽生九段。
それを、3年10ヶ月更新に
最年少八段の記録更新
今までの最年少八段の記録は、ひふみんこと加藤九段。
それを2ヶ月更新した。
藤井棋聖の着ていた袴と羽織
杉本師匠が話していましたのは
杉本師匠からのプレゼント
今日の藤井棋聖は、上品な白色の夏らしい羽織でした。
この羽織、呉服店で杉本師匠が自ら見立てた、この日のための勝負羽織。
袴は、1年前にプレゼントした、仙台袴。
橋本八段の解説は面白い!
1日目、橋本八段が解説でした。
とっても面白かったです。
例えば、順位戦B級2組で少し前に橋本八段は藤井七段(当時)と対局したのですがその時の話を引き合いに出して
「勝負にならないわけだ。」「勝てるわけねーよ」って感想を話したり
将棋の話はもちろん、将棋以外の話も面白いですねー。
あんな風にしてても(どんな風だっ)、真面目で一生懸命解説しようとしている姿も微笑ましい。
なにより、感想が正直で、はっきりしているのが好きです。
藤井二冠のモノマネ?
橋本八段、解説中に何度か藤井二冠のものまねを披露していました。
「あー、そうですねー」って。
どこを目指してるんだろう、橋本八段は、と思って見てましたら。。。
TVでも、藤井二冠のものまねを見たい、とゲストに言われ、ものまね披露してました。
(王位戦 1日目の解説者として出演中だったんです)
で、モノマネ披露後「もうちょっと練習させて下さい」と橋本八段が言うと
「またよろしくお願いします」と司会者に言われちゃって。。。
「将棋の練習がますますできなくなる」と返事して、めちゃウケしていました。
橋本八段は、何を目指してるんだ〜?? 笑
カツラ飛ばしの芸と言い。。。
将棋の棋士トークはほんとに魅力的。
橋本八段のトークは、将棋以外でも面白いので、TVに出ていろいろ喋ってほしいなー
期待しています〜
杉本師匠の2日目昼の感想
朝から1手たりとも、守りの手がない藤井棋聖。
封じ手の手
封じ手の手(8七飛)は、成功すれば、一気に押し出す手。
穏やかな方(2六飛)ではなく、激しい手の方を選んだ藤井棋聖は、自ら勝ちに行く、攻め込む手を選んだ。
それには、相当勇気もいったし、相当先も読んだと思う。
藤井棋聖は素直
藤井棋聖は、迷った時は、大体攻める手を選んでいる。
封じ手の前、時間を使って考えてたから、攻めてくる、と木村王位も予想していたはず。
ここは、藤井棋聖は素直だなと思った。
もう少しかけひきをしても良かったと思うんだけど。
そうなんですよねー、迷った時は攻める手を選ぶ。
これ、この前の竜王戦のvs丸山九段にうまくプランされて負けの大きな原因になったんですよね。。。
昼ごはんネタ
2日目の昼ごはんは、じっくり味わう暇はないので、手早く食べられ、かつがっちりして栄養もあるご飯だったのだろう、と杉本師匠。
加藤一二三九段は、「各地の生産を楽しんでいる。余裕があると思う」と藤井棋聖のその姿勢を褒めてました。
強かった〜。
順位戦A級になって、名人戦に出る藤井棋聖、じゃない、藤井二冠を早く見たいですね。飛び級制度があればなぁ。