4月17日 第90期棋聖戦決勝トーナメント
渡辺明vs菅井竜也
スゴい楽しみにしていた対戦
始まりました!
菅井七段先手、渡辺二冠が後手
棋聖戦
今Best4、勝てば次は
久保九段vs郷田九段の勝者と挑戦者決定戦。
今日の対局、渡辺二冠vs菅井七段の勝者が、豊島二冠と戦う可能性も高いのでは、と思っているのですが、どうでしょうか。
- 持ち時間 4時間
渡辺明 とは
- 1984年生まれ
- タイトル戦登場 30回
- タイトル獲得 22回 (永世竜王、永世棋王も)
- 棋戦優勝 10回
すごい成績。
タイトル戦に出た回数も30回もすごいけれど、その3分の2でタイトル獲得してるのが、もっとすごい。 (木村一基九段は挑戦6回なのです。ガンバレー木村九段、まだこれからだ!と応援してます)
菅井竜也 とは
- 1992年生まれ
- タイトル戦登場 2回
- タイトル獲得 1回
- 棋戦優勝 2回
菅井七段と渡辺二冠って、8歳しか違わないのですね。もっと離れている印象でした。思ったより、渡辺二冠が若いのか、菅井七段が思ったより若くなかったのか。。。
菅井七段のタイトル戦登場2回目でタイトル獲得もすごい。今、叡王に挑戦中の永瀬七段でも3回目のタイトル挑戦ですもん。
棋聖戦[渡辺vs菅井]決勝トーナメントの対局が開始
振り駒
菅井七段の先手です。
渡辺二冠の今の調子から見て、菅井七段の先手の方がいいなーと思っていたので、良かった、です。
戦型
戦型は中飛車。 先手中飛車vs居飛車。
そして角交換。
昼休憩までの対局の様子
50手まで 解説では、まだ形成は差がない、ただ、先手は駒組みが遅れている分、少し苦労しそう、とも。
消費時間
- 渡辺明 40分
- 菅井竜也 34分
菅井七段は19分使ってからの昼食休憩なので、実際は菅井七段の消費時間は53分。
昼食メニュー
- 渡辺明 C定食ご飯少なめ
- 菅井竜也 ごま味噌ラーメン
渡辺二冠が、ジュルジュルと鼻をかんでるシーンが多いです。花粉症?風邪?
昼食後の対局の様子
菅井七段、昼食休憩後すぐ指さず、休憩時間の前後に37分も考えてから指しました。
いつも早くさす印象の菅井七段、慎重に指しいてるような気がします。20分ほど考えて、指さずに部屋の外に出て、それから指したり。
相手のいいなりには絶対ならないぞぉーっていう攻防が面白いです。
60手 角が成り込んで、銀を取ろうとすると(渡辺二冠)
61手 銀を逃がすため、銀が7四に行くかと思ったら、7四に角を指す(菅井七段)
62手 23分考えた末、飛車を切る(渡辺二冠)
飛車をスパッと渡すのって、すごいなぁ。(飛車と角交換ですが)
この後も、馬を逃げずに歩を取り込むとか、渡辺二冠の攻めは、思いっきりがいいというか。先まで読めているからできるのかもしれませんが、見ていて、スカッとします。
15時ごろの対局の様子
70手 ここ数手で、だいぶん後手が良くなってきた雰囲気、と解説が。
71手 少し振り飛車が苦しい気がする、とも。
消費時間
- 渡辺明 1時間34分
- 菅井竜也 2時間15分
菅井七段の方が、30分もたくさん使っています。菅井七段が、対戦相手よりたくさん時間を消費しているのって、そう多くない気がします。
この2人の対戦、 どっちも引かないというか、攻め攻め攻撃が見ていて楽しいです!
渡辺二冠、まだ鼻ジュルジュルは続いていて、よく鼻かんでます。のど飴か何か、食べてるのか、ガサガサと何か食べてるような。たまに、ゲホゲホ咳き込んでるし。大丈夫なのかな?
17時ごろの対局の様子
83手までで、
消費時間
- 渡辺明 2時間29分
- 菅井竜也 2時間54分
時間差は菅井七段が約30分多く使っています。
菅井七段の玉が、じわじわと追い込まれてる気がします。菅井七段の玉の周りに、渡辺二冠の駒がたくさん、あっちこっちにいます。
包囲網がスゴくって、見渡せば敵の駒だらけ。じわじわと全体が接近してくる、なんじゃこりゃって感じ。絶対逃げれそうにない。
いつの間に、なんでこうなったんだろう? さっきまでは結構菅井七段が攻めてたのに、菅井七段の攻め駒は、龍と持ち駒の香車だけになっちゃった。しかも歩切れ。
上手くしのげても、渡辺二冠の玉を摘みまで持っていくのは辛いかなぁ?
勝負あった感が。。。(ど素人の私の感想ですので当てにはなりませんが)
残り時間差が30分あるのも、地味に辛いかも。
18時30分ごろの対局の様子
なんだかスゴい対戦になっています。
123手までで、
残り時間
- 渡辺明 39分
- 菅井竜也 30分
詰めろになったり、詰めろが消えたり、攻防がすごいです。菅井七段の方が状況は不利なんだと思うけれど、どんどん攻めを繰り出し、それに渡辺二冠がうまくかわす展開。
攻め続ける菅井七段もすごいし、それをスルスルとかわす渡辺二冠もさすが。
あっ、そういえば、途中、高〜いタワーが見れました。叡王戦の決勝トーナメント、永瀬vs菅井戦で何度も見た、あ駒が1列にたくさん並んでる、あれです。(なんていうんでしょう?)
ちょっと間違えば、アウトって感じですが、どんどん手が進んでいきます。
早っ。お互いにポンポン指してる。
こういう時(残り時間が少ない時)、藤井七段の場合は「時間が〜、時間がないから早く指して!」って思うことがよくあるんですが、菅井vs渡辺だと、安心して見れるのでストレスなくていいです。(笑)
19時ごろの対局の様子
135手まで
お互いにポンポンと時間を使わずに指しているので、手数は進んでも、時間は殆ど減らず。
でも菅井七段の持ち駒が銀1枚と歩1枚で(渡辺二冠は香車2枚と歩が9枚)、もうそろそろ勝負がつきそう?
渡辺二冠が勝利、挑戦者決定戦に進出決定
140手で、菅井七段が投了、19時16分。
残り時間が、渡辺二冠が27分、菅井七段が14分でした。
最後も、渡辺二冠はポンポンと指していて、読み切ってるんだろうなーと思えるのがすごかったです。
ずっと目が離せない、いや、目を離すのがもったいなくて見続けてしまうような、素晴らしい対局でした。面白かったー、です。見れてよかった!!!